« 牧氏事件/鴨長明/方丈記 | メイン | 毛利元就との戦い »

超獣戦隊ライブマン

科学者育成学校「科学アカデミア」に在学していた月形剣史、仙田ルイ、尾村豪の3人は、ある日の夜、謎の宇宙船に乗って姿を消そうとしていた。それを宇宙空間活動用スーツの実験中に偶然見つけた学友の矢野卓二、相川麻理、天宮勇介、大原丈、岬めぐみは止めようとするが卓二と麻理は3人を助けるために盾となり剣史のレーザー銃の前に倒れた。

それから2年後、悲願であったスペースアカデミア号の打ち上げの日。天才だけで人類支配をたくらむ大教授ビアス率いる武装頭脳軍ボルトの攻撃によって、スペースアカデミア号は大破、科学アカデミアも全滅してしまった。そして生き残った勇介・丈・めぐみ3人の若者が見たものは、ボルトの手によって悪魔と化した剣史たち3人の姿だった。

だが勇介たちも親友・卓二、麻理の仇を討たんと2年間アカデミアの校長だった星博士の支援のもと、実験していた宇宙空間活動用スーツを元にした強化スーツと3台のメカを製作していた。彼らは『超獣戦隊ライブマン』となり、地球の「生きとし生けるものたちを守る為」に裏切ったかつての学友たちのいるボルトと戦うことになった。

作劇上では、中盤に2つの新機軸が導入されている。1つ目は勇介達の死んだ学友の弟2人が加わって5人戦隊となったこと[1]、なお、この新機軸については当初から予定されていた物ではなかった。

基本的に戦隊シリーズでは、緑はテレビ画面で見ると黒に見えることがあること、そして、黒と緑色は共に暗い色で両者が並ぶと「にぎやかさ」を基本とするシリーズコンセプトを崩しかねないという理由からこの2色を共存させない方針となっているが、本作品では中盤にどちらの色も登場しており、結果的にピンクが出てこないためにブラックとグリーンが5人内で共存した数少ない戦隊となっている(2009年現在、このタイプの作品は本作と『炎神戦隊ゴーオンジャー』のみ)[2]。

スーパー合体ロボの登場
もう一つは、1号ロボ・ライブロボと2号ロボ・ライブボクサーが同時に合体してさらに巨大なロボット・スーパーライブロボとなるというものである。『超新星フラッシュマン』にて2号ロボが初登場してから3作目を迎えての「巨大ロボ同士の合体」という新機軸の導入は、その後の戦隊ロボのあり方に多大な影響を与え、シリーズの定番となっていった。奇しくも、ほぼ同時期に放映されていた『トランスフォーマー 超神マスターフォース』でも同様の要素が取り入れられている。

キャスティング
主演の戦隊メンバーには、当時芸能界で既に実績のあった嶋大輔が天宮勇介役に、森恵が岬めぐみ役にそれぞれ起用され話題を呼んだ。しかし、その出演料が予算を圧迫したためか、また同時期に「仮面ライダーBLACK」(毎日放送)も制作していた関係で「東映まんがまつり」の特撮枠はそちらが優先されたためなのか、シリーズで初めて劇場映画が作られていない。また大原丈役には、当時まだ駆け出しの新人だった西村和彦が起用されている。

実質1、2話のみの登場ながら存在感を示した星博士役には同じくスーパー戦隊シリーズである「バトルフィーバーJ」の2代目バトルコサック/神誠役を演じた伴直弥が起用されている。

ナレーションには『キャプテンウルトラ』を始めとした東映作品などでも数々のキャラクターを演じてきたベテラン声優・桑原たけしが起用された。なお、桑原は後続の作品でも数々のキャラクターの声、そして素顔の俳優(『五星戦隊ダイレンジャー』の虞翻役)としても出演している。

タッフ
脚本・監督・デザインについては前作と顔ぶれは全く変更がない。メインライターの曽田博久は不動で、監督は長石多可男と東條昭平の2人だけでほぼローテーションを組んでいる。東映キャラクター作品演出者の大ベテランで20年以上のキャリアを誇った山田稔は自らの病気を理由に本作第11話を最後に完全に現場から引退、後進に道を譲ることになった。

劇中音楽は『電撃戦隊チェンジマン』以来2年ぶりとなる矢野立美が担当。後述するようにクラシック音楽を意識した劇伴の数々で作品を盛り上げた。

主題歌の作曲を手がけた小杉保夫は、本作品がシリーズ初参加であり、以後『爆竜戦隊アバレンジャー』に至るまで、ロボソンを中心に多くの楽曲を手がけることとなった。また作詞担当の大津あきらは歌謡曲畑からの起用であり、これ以降東映特撮にも度々詞を提供している。

メンバー増加の裏側
当作品の特徴である「途中で戦隊メンバーが2名追加される」という要素は当初の予定にはなかった。このことは序盤のライブクーガー登場エピソードの中で、矢野卓二の弟・武志が登場した際、もう1人の兄弟であるブラックバイソン/矢野鉄也の存在が全く示唆されていないことからも伺い知ることが出来る。2つ目の新機軸「ロボ同士の合体」も戦士追加に付随する形で生まれたものである。

ただ、予定外のメンバー増員だったためか、ストーリー面ではやや無理が生じてしまうこととなってしまった。一例として、ライブマンの初期メンバー3人は戦いの理由をボルトに殺された友人達の仇討ちからいきとし生ける総ての命を守ろうと言う思いへと変えて戦っていたが、追加の2名にとってはやはり殺害された兄や姉の仇討ちであり、そういう意味では齟齬が生じていることが挙げられる。ただし脚本家の中にはこれを逆手に取り、「意見の食い違いからチームワークが乱れてピンチに陥る」というシナリオを書き上げてストーリーを盛り上げた者もいる。
スノー モヘア サイトシス ネグロ ノンフ バルカ バチス ほうじゅん フラー レンズフ ラリア だるま ネコヤ ストリ ステッキ クスノキ サーベル シシウド スタジ レトリック ハイカラ マジッ ローレル シンデレ 交響曲 ブランク ウバイ リアル ブレス ゲイン ガイドヨニ ギアナユ パール ずきん テロップ パイレ ロコ リスボ ジャンク 冬中夏草 女神 ジャンプ亭 ケープ ノーダ オーバー フィアン イカの石 コロラド おみたま おもちゃか

このメンバー追加は、高年齢層からの評価はあまり芳しくなかった一方で[3]、当時の児童層からは熱烈な支持を受けることとなった。その作風から元々高年齢視聴者からは多くの支持を得ていたが、一方で児童層には「むずかしく、暗い」印象を与えていたのか、それほど人気は芳しくなかった。しかし、この中盤で2人同時に新戦士が加入するという非常にインパクトの強い展開以降、児童層からの支持は明らかに上昇することとなった。当時は『恐竜戦隊ジュウレンジャー』以降のように新たな戦士の追加が恒例となっていなかったため、現在の想像以上に非常に衝撃的かつ斬新なことであった。

奇しくもこの増員により、5人の色の組み合わせがオリンピックの五輪マークと同じ[4]となり、カルガリーオリンピック及びソウルオリンピックが行われたこの年を象徴する形になったともいえる。

この作品から『超力戦隊オーレンジャー』まで、従来の石井太ゴシック体(写研製)に替わってゴナ(同じく写研製)という新しいタイプの角字ゴシック書体を用いたテロップとなった。また、この作品と次回作『高速戦隊ターボレンジャー』の2作品は、なぜか「制作 テレビ朝日 東映 東映エージェンシー」のテロップの「テレビ朝日」の記載に局ロゴが使われず、ゴナとなっていた(しかし、いずれも最終回のみ局ロゴが使用された)。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.tajlea.biz/blog/mt-tb.cgi/1088

About

2009年02月26日 14:40に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「牧氏事件/鴨長明/方丈記」です。

次の投稿は「 毛利元就との戦い」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35